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2019.04.01カテゴリー : ボトックス

ボトックス の効果に関するちょっとした裏話

最近、○○クリニックで多汗症 ボトックス したが効果が少ない、エラ(咬筋) ボトックス したが効果が少ない、と言うような話をちらほらと耳にすることがあります。

話を聞いていると、「多汗症○○注射 ○○円」「エラ○○注射 ○○円」と料金につられて行かれているみたいです。

料金が安くて効果もよければそれにこしたことありませんが、なかなかそうもいかないのが現実ではないでしょうか。

安いには安い理由が多かれ少なかれ存在するものです。

それは美容医療に限らず、どの分野でも言えることだと思います。

 

ボトックス に話を戻しましょう。

一般的に、シワ取り注射 = ボトックス 、と思っている人がほとんどと思います。

実は、 ボトックス というのは施術名でもなければ、シワ取り注射液の通称名でもありません。

ボトックス とは、アラガン社のA型ボツリヌストキシン製剤の商品名です。

ボトックス2

ボトックス は、唯一、厚生労働省の認可の取れているA型ボツリヌストキシン製剤です。いわばブランド品です。

A型ボツリヌストキシン製剤は他にディスポート、ニューロノックス、等々、今や何種類もの注射液が存在します。

もちろん、それぞれ薬品自体の値段も違います。それが施術料金にも反映してきます。「 ボトックス 注射」と明記されていれば ボトックス と思いますが、「ボツリヌス注射」というような濁した表記の場合は、 ボトックス じゃない他の注射液の可能性があります。 ボトックス ではないから、ダメというわけではありませんが、そういう背景を知った上で、治療を受けて頂きたいと思います。

そして、注射する際、注射器に入った ボトックス を細い針で注入していくのですが、 ボトックス という液体があり、それをそのまま注入していると思っている方が多いのではないでしょうか。

ボトックス をはじめとするA型ボツリヌストキシン製剤は、ほとんどの製品が冷凍保存で、初めフリーズドライの状態です。

ボトックス1

ボトックス3

それをクリニックで生理食塩水で溶かし、液状とします。

そして、溶解した ボトックス を注入していくわけですが、どのくらいに薄めるかで濃度も変わり、効果も変わってきます。薄くするとたくさんの量がつくれるので、単価は安くできますが、効果も弱めとなります。

そんな感じの料金のからくりを少しおわかり頂けましたでしょうか。

前額の場合は効果が強すぎると、眉毛が下がり、「目つきがきつくなる」、「目が開けづらい」等の症状が出てくるので、注入箇所により推奨濃度と薄めの濃度をあえて使い分けたり、注入する深さ、量を調節したりすることもあるので、濃度が薄いからダメという一括りにはできませんが。

そんな ボトックス のちょっとした裏話でした。

これから ボトックス 治療を受けようと思っている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。