- HOME
> 院長コラム
院長コラム一覧
2015.08.26カテゴリー : 輪郭・小顔
エラ ボトックス ( 咬筋 ボトックス ) 注射について詳しくその痩せる機序を説明します。
これはエラが張って顔が四角く見えている方に朗報です。
注射だけでエラの張りが軽減しスッキリ見えるのですから。
今まで、エラと言えば、手術でエラの骨削りと思われがちでしたが、咬筋という物を噛むときに使う筋肉が発達してエラが張っているように見えている方は、 エラ ボトックス 注射( 咬筋 ボトックス 注射 )でスッキリ小顔に見せることができます。
ボトックス 注入というものは、ボツリヌス菌毒素A型というものを注射する処置です。
毒素の注入!?と聞けば怖い感じがするかもしれませんが、毒性は取り除き、その効果だけを残しています。
効果とはどんなものでしょうか?
神経筋接合部のアセチルコリン受容体に働きかけ、神経伝達機能をブロックします。
簡単に言うと、
筋肉や汗腺などの各器官に脳から神経を通して指令がきますが、各器官(筋や汗腺など)の手前でボトックスが通行止めをして、指令が先に行かないようにします。
つまり、頭からは指令がでていても、ボトックスを注射している部分は、その指令を受けとっていないので、反応しません。
反応していないということは、本来表情筋が収縮して皮膚がよれてシワになるところがシワにならない、汗のでるところが汗がでない、という感じになります。
これだけ読むと、顔の表情が無くなったり、全く汗がでなくなったりと思われるかもしれませんが、全ての筋肉や汗腺の機能が止まるわけではないので、表情が全く無くなったり、全く汗をかかなくなったりと言うわけではありません。ただ表情に関しては、表情を作りにくく感じたり、元々表情の少ない方は表情が無いように見えたりすることはあります。
そろそろ本題に。
シワ取り注射でなぜエラが目立たなくなるのか?
もちろんエラの骨がなくなるわけではありません。エラ骨の上には咬筋という筋肉が引っ付いています。
奥歯を噛みしめるとエラの部分で硬くなる筋肉がありますが、それが咬筋です。
この咬筋にボトックスを注射すると筋肉の張りが目立たなくなり、奥歯を噛みしめても、咬筋が硬くならず「力こぶ」ができなくなります。
咬筋の張りが目立たなくなることでエラの張りも目立たなくなると言うのが一つ目の効果です。
そして二つ目の効果は、その状態を3-6ヶ月維持することで使わない筋肉、つまり咬筋が痩せてきて、すっきりと見えるようになってくるという効果です。
この即時的な効果と遅発的な効果の二つがエラの部分をすっきり見えるようにしてくれます。


日常生活に一切影響ない施術の中では、非常に効果の期待できるものです。
ただし、咬筋あまり張っていない方には適応が無いのであしからず。
2015.07.14カテゴリー : でべそ
臍形成( でべそ の手術)についてのコラムです。
おへそは産まれるときに、へその緒が乾燥、脱落したあとの部分にあたります。
つまり、おへそは一種の傷跡です。

このモニターさんはヘソピアスが開いているので、その部分は でべそ とは関係がありません。
おへそはもともと、へその緒が脱落して治る際、皮膚がクシャクシャっとがひっ付いて治っている部分です。
つまり、 でべそ の手術の際、元々、キズ跡である部分を、キズが目立たないようにと綺麗に縫いすぎてしまうと、お鍋の底みたいなツルンとしたおへそになってしまいます。
ツルンとしたお鍋の底ようなおへそは穴が空いたように見えて不自然です。
なので、臍突出( でべそ )の突出部分を切除した後は、

でべその切除部分
皮膚を縫う際、あえてずらして縫ったり、少しよれるように縫ったりします。
ずれたり、よれたり、少し下手に縫う方がおへそらしく見えます。

あとは、できるだけ縦長に見えるように縫いあげていくとより綺麗なおへそに見えます。
2015.07.06カテゴリー : 鼻
鼻翼縮小術 には、外側(小鼻の基部)より切除する方法と内側(鼻内)より切除する方法があります。
鼻翼縮小術 ( 小鼻縮小術 ) を外側よりした場合、 キズ跡 が目立つとよく言われます。
他院でされた方ですが、確かに体質や切り方、縫い方の差で目立つキズになっている方も見かけます。
ちなみに、下の写真で キズ跡 がどこにあるかわかりますでしょうか?

鼻翼縮小術 術後3ヵ月
鼻翼縮小術 ( 小鼻縮小術 )の術後3ヵ月目の写真ですが、 キズ跡 がほとんどわからないと言っても過言ではないと思います。
目立つ キズ跡 、目立たない キズ跡 、何がちがうのか、目立たない キズ跡 にするためには何がポイントか?
それは、切開の仕方、組織の取り方などももちろん重要なのですが、一番のポイントは切開する位置と考えます。
単純に考えると、 小鼻 と頬の境目( 小鼻 の付け根)を切ると一番 キズ跡 が目立ちにくく思われがちですが、そこに落とし穴があります。
小鼻 の一番付け根の部分を切開して、張っている 小鼻 を切除したとしましょう。
小鼻 の皮膚と頬の皮膚が交わる角度は直角に近い状態です。そうすると、縫うときに横方向の頬の皮膚と縦方向の 小鼻 の皮膚を縫い合わせないといけません。直角に交わる皮膚をずれることなく縫い合わせるのは至難の技です。同じ方向に並ぶ皮膚を縫い合わせる方が何倍も簡単です。

写真でみると切開の位置は 小鼻 の付け根を切っているように見えますが、実はほんの少し付け根より 小鼻 よりにずらして切開しています。これがポイントです!!
そうすることで張った 小鼻 を切除した後、縫い寄せるとき同じ方向の皮膚同士を縫えるので綺麗に縫える技術さえあれば、写真のように時間がたてばほぼわからないと言えるくらいの キズ跡 になります。



もう一人のモニターさんの経過です。


小鼻 の付け根の際ギリギリを切開すると縫い合わせる時、接着面が少なく、キズが治った後も 小鼻 の付け根が裂けたように見えたり、 キズ跡 が凹んだようになり目立つ キズ跡 になります。
この キズ跡 の修正がこれまた、なかなか困難です。
鼻翼縮小術 ( 小鼻縮小術 )は最初が肝心です。こういう事を考えて手術すると 小鼻 の キズ跡 はさほど目立つものではないと考えています。
2015.07.02カテゴリー : 二重
私が行っている 二重 切開法 のこだわりポイントを紹介します。
傷跡を綺麗に見せるには、まず皮膚を切開する際、決めたラインを0.1mmくるわず綺麗に切ることがポイントです。

切り口がガタガタになっていたり、何度も切っていたりすると、その分、傷の治りが悪く目立つ傷跡になります。眼瞼の皮膚は薄く非常にやわらかいので、寸分の狂い無くキレイに切るのにはちょっとした熟練が必要です。
次に、余分な脂肪はしっかりと取りますが、

他の組織は、二重にするために切除しなければならない最小限の切除にとどめます。

もともと一重の方や奥二重の方は、まぶた全体が厚ぼったいことが多く、そのようなケースでまつ毛から二重のラインまでの間を、元々の二重の人と同じような厚さにすっきり組織を取ってしまうとどうなるでしょうか?
目をつむると、睫毛から二重までの間がえぐれて窪んだように見え、二重のラインを境に段差があるようになってしまいます。
これが、いわゆる「いかにも切開した二重」、と言われる由縁です。
目をつむってもできるだけ自然に見えるようにするには、やはり閉眼時、まぶたはできるだけ平らでないといけません。
なので、私は組織の切除を必要最小限にとどめています。
写真で眼瞼を下に引っ張っているところに赤く見えているのが眼輪筋という筋肉です。

これを切除すればするほどボコッと窪みます。なので、当院では眼輪筋はほぼ切除しません。
だた、眼輪筋を厚く残すと切開法で二重を作成しても、二重が取れることがあります。
そこで、眼輪筋を残しながらも取れない二重を作るために、ひと工夫、ふた工夫をこらしています。
縫合も、細い小さい針を持てる専用の手術器械を用い縫合します。写真で見てもわかるように糸はまつ毛より細いものを用います。

そして、目をつぶっている状態で、上から見ても下から見ても、まぶたが凹まず平らなのが分かって頂けると思います。
一度この部分の眼輪筋をしっかり切除されてしまうとなかなか凹みを目立たなくすることは困難です。
初回手術がいかに重要かということがわかると思います。
2015.06.18カテゴリー : 医療痩身・脂肪吸引
痩せると体重が減る。
これは、誰もが実感し、体重計に乗れば目でも確認できることです。
なので、ダイエットした時の簡単な指標として、体重がよく用いられます。
脂肪吸引 の場合はどうでしょうか。
脂肪吸引 を希望される患者さんによく「体重はどのくらい減りますか?」と質問されます。
脂肪吸引 でも物理的に脂肪を除去するので、除去した脂肪分の体重は確かに軽くなります。
しかし、 脂肪吸引 は部分的に余分な脂肪を除去するだけなので、体重減少というよりは、見た目の形態の方が大きく変化します。
言葉で言うと脂肪 吸引 は「ダイエット」と言うより「人間彫刻」みたいなものでしょうか。
脂肪吸引 前後の形態の変化と体重の変化を見てみましょう。



脂肪の比重は約0.9なので、体重変化をみると
1.8リッターの脂肪で重さ1.62kg、
1.2リッターの脂肪で1.08kg、
1.6リッターの脂肪で1.44kg
になります。
写真で見ると見た目ではかなり細くなっているように見えても、体重変化でいうと1~1.5kgくらいと見た目ほど体重は減りません。
ダイエットと脂肪吸引 は、「痩せる」という目的は同じでも、ダイエットは全身痩せを目的にするのに対し、 脂肪吸引 は部分痩せを目的にします。
脂肪吸引 のいいところは、ダイエットしてもなかなか痩せない部分をピンポイントに痩せさせることができることです。
そして、その部分は脂肪細胞の数が少なくなっているのでリバウンドもなく、太りにくくすることができるというメリットがあります。
ダイエットして、ここはこれ以上痩せたくないが、この部分だけはもう少し痩せたい(胸はこれ以上小さくなってほしくないが、フェイスラインをすっきりさせたい、太ももをもう少
し細くしたい等)というような方に 脂肪吸引 は最適です。
また、太るとこの部分が太ると分かっている方は、その部分の 脂肪吸引 をしておくことで太っても今までのような太り方はしません。
脂肪吸引 と聞くと非常に恐い手術と連想する方が多いようですが、正しく知識のもとに行うと、ダイエットではかなえることが出来ないことをかなえてくれる非常に有用な手段ではあります。