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院長コラム一覧
2025.09.26
蒙古ヒダとは何か??。。。よくわからない方もおられると思います。
蒙古ヒダとは、目の内側に張っている三日月状の皮膚のヒダのことを言います。


蒙古ヒダは、アジア系の方にはよく見かけますが、欧米の方には余り存在しません。

この蒙古ヒダの有る無し、多い少ないが二重の形に大きく影響を及ぼしてきます。
二重の形は、大きく「末広型」と「平行型」に分けることができます。
末広型の二重は、蒙古ヒダのある人にみられる事が多く、蒙古ヒダの内側から二重が始まりだし、始まりは一重っぽいですが、徐々に二重が出現し目尻にいくにしたがい二重になります。徐々に目尻にいくほど広がっていくので末広型と言われます。

一方、平行型の二重は蒙古ヒダの無い、もしくは少ない人に見られるタイプの二重です。蒙古ヒダがなければ目頭側で二重が隠れないので、始まりから二重のラインがあり、目尻まで睫毛の際と平行してラインがみられるので平行型と言われます。

では、蒙古ヒダのある方で、もともと平行型の二重の方はいてるのでしょうか?
見かけはしますが、二重の折れ返りの浅いゆるめの二重のことが多いです。

蒙古ヒダが存在している状態で平行型にするには、蒙古ヒダの内側から二重ができると末広型になるので、蒙古ヒダの外側からラインができるように幅を設定しなければいけません。

蒙古ヒダが多ければ、それだけ広い二重幅を持って来ないとなかなか平行型になってくれません。

二重を希望される方の中で、「アイプチで作っているような平行型の二重にして欲しい」
と言われる方がおられますが、蒙古ヒダが張っていてアイプチで平行型二重を作っている方はたいていが、広すぎず狭すぎずの平行型を上手に作っておられます。
アイプチの場合、ノリで二重の折れ返りを固定するので、蒙古ヒダが張っている方でも平行型にする場合、ノリの塗り幅を目頭側は広目、目尻側が狭めに調節することで、広すぎず狭すぎずの平行型を作れます。そして、ある程度自由な形、幅に二重を調整することができます。(瞼の厚い方は、ノリが剥がれるのでなかなか固定しにくいですが。)しかし、ノリを塗って二重の固定状態を作るので、のりしろを沢山とると下方視では、目を瞑れなかったり、半目状態になって不自然を呈します。
一方、本来の二重、埋没法の二重もそうですが、アイプチとちがい固定状態を作るのではなく、目を開けると、二重のラインがシワ線(wrinkle line)に沿って折れ曲がり二重を作ります。つまり、二重幅を決めれば目を開けると自然とシワ線(wrikle line)に沿って折れまがり二重ができます。二重が自由自在にできるわけではないのです。
それを、無理矢理作ると、二重が2本線にばらけたり、無理やり感のある作りました!というような二重になってしまいます。
なので、蒙古ヒダの多く張っている方は、広めの二重幅を持ってこないと平行型になってくれません。広い二重は、化粧映えはするのですが、すっぴんの時は少しわざとらしさが先行します。
トータルして、求めるものが、二重の形なのか、自然さなのか、化粧した時の華やかさなのか、何を優先するか、よく考えて二重幅を決めるといいと思います。
2025.09.12カテゴリー : ニキビ , 院長の独り言 , レーザー・光治療、スキンケア
沢山の方の肌を診ていると思うことがあります。
キメが細かい方、キメが粗い方、オイリーな方、乾燥肌の方、色々おられます。


普段のスキンケア、生活週間も影響してはきますが、肌が綺麗、そうでない等々、元々の持って生まれた肌質に左右される部分が大きいように思っています。
体形、体格でも、もともと背の高い人、低い人、太り体質、痩せ体質等、遺伝的な生まれ持ったものがあるように、肌質も元々、キメが細かい肌質の人、キメが粗めの肌質の人、生まれ持った肌質があります。
身長の差はなかなか自分でコントロールできるものではありませんが、体重は摂取カロリーと消費カロリーを調節することによりある程度コントロール可能です。
若く基礎代謝よい頃は、痩せ体質の方は暴飲暴食しようが、夜中にカロリーの高いものを食べようが、太りません。しかし、年を重ね基礎代謝が落ちると痩せ体質の方でも徐々に太ってくる方がおられます。また太り体質の方は、年齢に限らず暴飲暴食するとその分、たくましい体形になってきます。そして、それが種々の病気の発症のきっかけになってくる事もあります。
肌も同じで、若い頃は日焼けをしても、肌の新陳代謝がよいのでシミにならずも元の肌に戻りますが、繰りかえしの日焼けや年齢を増してからの日焼けはシミに直結していきます。
私も昔は夏に日焼けしても何も気にならなかったですが、最近はゴルフで紫外線にあたっていると、てきめんにシミが増えてきたように思います。やはり年齢には勝てません。。
肌が綺麗な人は、基本肌が綺麗なので、手入れをしなくても若い頃は問題無いかもしれませんが、肌の新陳代謝が落ちてくると、大なり小なりシミ、シワ、たるみが目立ってきます。元々の肌質に甘えず、気になりだす前から、肌活スキンケアを始めるのが理想でしょう。
またそうでない方は、若い頃から、色々肌のトラブルに悩むことが多いと思います。
放置すると肌は荒れ放題になってしまいます。
ニキビもその一つで、若い頃に顔中ニキビができても、そのうち治るだろうと放置。

30代になって、ニキビはできないようになったけれども、ニキビ跡といわれる、肌の凹凸、クレーター、毛穴の凹みが顔一面に。。。そうなってしまえば、なかなか何をしてもつるつるお肌にはなりません。

診療していても、「跡が残る前に最適なニキビケアをしていればここまではならなかったのに。。」と思うことが多々あります。
顔中にできたニキビは直ぐには治らないけれども、あきらめず気長に一つ一つ予防と改善を心掛けたスキンケアをしていくと徐々にニキビは減っていきます。
(最近、学生さん応援として、ニキビケア施術の学割を始めました)
元々肌が綺麗な方もそうでない方も、体に纏っている肌という生地を綺麗に保っていく
ためには、肌症状が気になりだす前から、もし気になりだしていたら早期から、日々の肌活スキンケアを心掛けていくのが、自分なりの綺麗な肌をキープしていくためには重要なことではないかと思っています。
何のスキンケアをすれば、よいのかわからない方は相談に来てもらえれば、お話しを聞き料金的なことも相談させて頂き、無理の無い範疇でできるスキンケアを提案させて頂きます。
2025.08.27カテゴリー : しわ・たるみ
上まぶたのたるみを手術で改善する方法としては、
①二重のラインで切開して皮膚(たるみ)を切除する方法
②眉毛の下で切開して皮膚(たるみ)を切除する方法
の2種類の方法があります。
キズ跡自体は二重のラインで切開してたるみを取る方が、キズ跡も目立たずキレイに治るのですが、まつ毛寄りの薄い皮膚を切除することになり、まぶたの厚ぼったさを気にされている方にとっては厚い皮膚が残り、たるみは解消したけれど二重の厚ぼったさが気になるという事が時々あります。
その様なときは、 眉下切開 といい、眉毛の下でたるみを切除します。眉下の厚い皮膚を切除することで、厚ぼったさが増すこと無くたるみを解消することができます。
眉下切開 の切開の長さ(キズの長さ)ですが、眉毛の長さ内での切開であれば、眉毛内にキズ跡ができる形になるので眉毛を描くとほぼ目立たなくできます。
ただ、たるみを気にしている方は大体が、目尻の方までたるみが生じています(赤点線)。

その様なときに、眉毛内でキズ跡が済むようにたるみを切除すると、目尻側のたるみを切除する事ができず目尻のたるみが残るようになります。
「他院で 眉下切開 をしてたるみを取ったけれど、まだ眼瞼のたるみが気になる」と受診される方は大体がこのパターンです。
眉毛が目尻を越えてまである方は、まずおられないので、目尻側のたるみを解消しようとすると、眉毛を越えた外側の部分まで皮膚を切除 (黄矢印) する事になり、キズ跡が眉毛の外側まで伸びることになります(緑矢印)。
目尻側まで切開を伸ばしたパターンの 眉下切開 の手術経過です。
正面から見たときの切除デザインです。

切除した皮膚と縫合


術直後

手術後1週間目 抜糸前

抜糸後

眉下切開 手術後2週目

眉下切開 手術後1ヵ月目

眉下切開 術後3ヵ月目


この様に 眉下切開 もキズを綺麗に縫えば、キズ跡がさほどわからないようにもなりますが、二重のラインで切開したときのキズ跡と較べるとやはり、二重のラインで切開したキズ跡の方が目立たないように思います。
上まぶたのたるみを解消したい場合、
たるみを取るのと同時に二重を作成したい、二重幅を変更したい、眼瞼はあまり厚ぼったくないという方は、二重のラインで切開し、たるみの切除を。
二重自体は問題無く年齢によるたるみを解消したい、一重のままでよいのでたるみだけを解消したい、厚ぼったい眼瞼が気になっているという方は、眉下でたるみを取るのがよいではないでしょうか。
2025.08.12カテゴリー : 二重
先日、スタッフの 二重埋没 の手術を行いました。
左まぶたをひっくり返すと何と透明の糸が1cmほど露出していました。(黄色矢印)


聞くとずいぶん前に 二重埋没 をしたことがあるみたいでした。
1cm近く糸が出ているのに自覚症状もなかったのに驚きです。
二重埋没の手術は、ほとんどのクリニックで一旦、皮膚側から結膜側(まぶたの裏の粘膜)に糸を出し、また皮膚側に戻す、という感じでしていることが多いと思います。
最近は、裏側(粘膜側)から糸を通す方法でしているクリニックもまた出てきていますが、当院でも20年以上前に裏側から糸を通す 二重埋没 も行っておりました。ただ、もし二重の糸を取りたいとなった時に糸を全部抜糸できないのが欠点で、当院では早々に止めて手術メニューからはずしております。
そんな裏側からする方法もありますが、やはり主流は皮膚側から糸を通す方法です。
皮膚側から糸を通す方法では大体、手術直後は粘膜側に糸が0.5mmから5mmくらい出ている事が多く、それが次第に粘膜の中に糸が埋まり込んでいき眼球に当たらないようになります。
ただ、沢山の患者さんを診ていると、今回のスタッフもそうですが、埋まり込まずに出たままになっていたり、二重が弛むと同時に糸が出て来たりと、まぶたの裏側に糸が出ているケースをチラホラ見かけます。
当院では、そんな心配が無いように、結膜側には糸を出さないで固定する独自の通糸方法で二重埋没を行っております。今までに何千例と 二重埋没 を行っておりますが、粘膜側に糸が出ているのを見かけたことはありません。
しかし、当院の方法、皮膚側から粘膜側の厚さ約0.5mm(場所によっては1mm)の瞼板に糸を通さないといけないので、きっちり二重が固定できるように糸を通すには熟練を要します。瞼板に浅くしか糸が通っていないと二重が取れやすくなります。瞼板にしっかり糸がかかるようには経験と技術が必要なのでなかなか真似できるものではありません。しかし、まぶたの裏側に糸が出ない、つまり眼球を傷つけない事を最優先に考え、当院の勤務Dr.には頑張って教育しております。
まぶたの裏に糸が出ると噂では聞いたことがあっても、実際にまぶたの裏に出ている糸を見たことはないと思います。
色々なケースをお見せいたしましょう。
まず、何もない正常な瞼板です。

充血もなく毛細血管も綺麗に見えております。
当院術後は、ほぼ正常と同じ感じです。
当院スタッフで露出してた糸を抜糸して、新たに当院の方法で 二重埋没 をしたあとです。
充血していた瞼板が通常に戻っています。

次です。

結膜に糸は露出していないですが、強く糸が結ばれているため瞼板が変形しています。
違和感はありますが、糸が露出しているわけではないので眼球に対してという意味では問題ありません。
次、
一番ポピュラーな2点留め
片側は糸が粘膜の中に埋まって跡形が残っている状態(白矢印)
もう片側は糸は出ておらず、ギリギリセーフな状態。透けて糸が見えています。(緑矢印)

次も同じ2点留めの症例です。
2カ所とも糸が透けて見えています。(緑矢印)

眼球に糸が触れるわけではないので、この時点では問題ありません。
次からは糸がまぶたの裏に出ているケース。
ケース1
明らかな糸が見られ、出ている部分の瞼板は充血し真っ赤です。(黄色矢印)

ケース2
2点留めで、片側は糸が粘膜の中に埋まってますが、もう片側は糸が露出しています。(黄色矢印)

ケース3
これはあまり見かけないケースですが、瞼板から糸の結紮部(結び目)が飛び出していました。強いゴロゴロ感を主訴に受診されたケースです。

二重埋没 の手術、今や手軽感を感じている方が多い時代になってきてはおりますが、色々なワナがあるのも事実です。自分でしっかり調べて、カウンセラーではなく、できれば手術してもらうドクターに良い事も悪い事もしっかり説明してもらい納得いくクリニックで受けられる事をお勧め致します。
2025.07.30カテゴリー : レーザー・光治療、スキンケア
たまにIPL(以下ライムライト)を照射すると、肌の感じ、張り感がいい感じするなぁ、と思います。
ライムライトは「シミくすみ」、「肌の張り」、「毛穴の開き」等、多岐に効果があります。
さすが20年を越え皆に愛されている定番施術です。

ただライムライトを受けられている方から、「たるみも気になるんだけど…」というお声をよく頂きます。
30歳を越えだしてくると皆さんが気になりだす「肌の張り」と「たるみ」です。
たるみとなると、お勧めしているのは、私のリフトアップ手術の引き上げる方向と同じ方向に引き上げるよう設定したオリジナル照射方法のリフティング ハイフ です。リフティング ハイフ はたるみに特化した施術で、日常生活に全く影響のないたるみケアとしては素晴らしい施術と思っています。リフティング ハイフ は肌(浅層)とスマス筋膜(深層)の2層性に広い範囲を照射刺激するため他の施術との併用はせず単独施術で行っております。

よく機器メーカーから機器によっては「これは肌の刺激が強い機器なので他の施術とは併用しないで下さい」と安全策のフレーズを言われます。
確かにその通りであり、当院のリフティング ハイフ もその位置付けにしております。
そんな意味もありライムライトとリフティング ハイフ の同時施術は今まで避けておりました。
なぜ避けていたのか??
リフティングハイフの肌(浅層)の照射とライムライトの照射部位(肌浅層)が重なり、肌への刺激を越えて負担になるからです。
それなら、肌浅層はライムライトで刺激して、深層のスマス筋膜は ハイフ で刺激しては!、とふと思いました。
リフティング ハイフ は、ショット数が多くなるので多少料金が張ってしまい、もう少し安ければ。。というお声も頂いていたので、スマスだけの ハイフ 照射であれば、ショット数も減らすことができるので、スマス ハイフ としてリーズナブルな料金設定ができます。
顔のたるみを気にされている方は、気になる部位が大きく2パターンに分かれます。
①ゴルゴ線を中心とした中顔面のたるみ(青の斜線)
②ブルドックを中心としたフェイスラインのたるみ(赤の斜線)

の2パターンです。
そこでスマス ハイフ の照射エリアを2つに分けました。
①を刺激するのを「スマス ハイフ 1」
②を刺激するのを「スマス ハイフ 2」
としました。もちろん両エリアの照射も可能です。
スマス ハイフ 1、スマス ハイフ 2、それぞれ16,500円(税込)でライムライトのオプション施術という位置付けにしました。
(2エリア同時施術は33,000円(税込)になります)
(リフティング ハイフ と較べるとかなり安価です)
ライムライトを初めて受けられる方は、初回18,700円(税込)かかりますが、1ヶ月以内にリピートすると9,900円(税込)で受けられます。
3ヶ月に1回スマス ハイフ を照射するとして、1年間18,700+9,900×11ヶ月+16,500×4=193,600円
平すと1ヶ月、16,133円(税込)で肌の張り&たるみのケアができます。
通院されてる方には、よくお話しさせて頂いてますが、エイジングケアの施術を受けたいと思った時に、高価な施術を数回だけする、背伸びした施術を少しの期間だけする。。全く効果がないとは言いませんが、効果半減です。
ある一定期間だけ老化が起こったりするのではなく、生きている限り毎日少しずつ老化は進んでいきます。
懐に負担にならない程度の施術を定期的に長年に渡り受けていくのが、エイジングケアの秘訣と思っております。
「シミくすみ」、「肌の張り」、「毛穴の開き」、「たるみ」を気にされている方にはライムライト+スマス ハイフ はリーズナブルな料金でトータルエイジングケアができる施術では!と思っています。
自分でも定期的にしていく予定です(^^)