- HOME
> 院長コラム
院長コラム一覧
2025.11.21
二重は思い通りの形に、そして自由自在にできると思っておられないでしょうか!?
実は二重というものは、まつ毛からの二重幅を決めるとおのずと形は決まってくるものなのです。
一重の方や元々の二重を広くしたい方で、テープやアイプチで二重を作ってるのはよく見かける光景です。
その中でテープやアイプチをするのが邪魔くさい、テープやアイプチで瞼がかぶれる。。等で二重の手術を受けにこられる方は多々おられます。
その時に「アイプチで作っているような二重にしたい」「テープで作っているような細めの平行型にしたい」と希望される方を時々見かけます。
そのような時、二重を埋没法で作るにしろ、切開法で作るにしろ、似たような形にできる時と無理な時があります。
それはなぜかというと、本来の二重は開瞼すると瞼のシワ線(wrinkle line)に沿って二重の立体構造ができ、閉瞼すると一枚の平面な瞼になるのに対して、
アイプチはノリで二重の固定状態を作るためノリ白をどのくらい取るかで、幅であったりパッチリ度を変える事ができます。
また、テープもシワ線(wrinkle line)を無視して留めても、テープの境界線で無理に皮膚が折れ返りそれっぽく二重を作る事ができます。
つまり、二重の手術は元々の二重と同じような構造を作り本来あるべき姿として二重にしているのに対して、アイプチやテープは、一時的な「二重の形」を作っているだけで、元々の二重と構造が違うため不自然さはあるものの、ある程度自由に二重の形を作ることができます。
おわかり頂けましたでしょうか~
掘り下げた内容はまた次回でお伝え致します。
2025.11.07カテゴリー : 院長の独り言 , 外傷
キズの長さ、程度を表現するのに、「何針縫った」というようなことを耳にしたことはないでしょうか?
例えば、縫うような怪我をした時に、
A:「何針縫ったの?」
B:「15針も縫った」
A:「ひどい怪我だったんですね」
というような会話をしたり聞いたりしたことはないでしょうか?
昔から、キズの長さ、ケガの程度を表現するのに、「何針縫った」というのを指標にして表現しています。
テレビですら、「交通事故で、○○針縫う大ケガをされた。。。」というようなフレーズで、キズの程度を表現しています。
形成外科では「2針縫った」「3針縫った」は都市伝説です。
写真のように、

太い針糸で、1cm位おきに縫われていれば、何針がキズの長さの目安になるかもしれませんが、形成外科・美容外科では2mm-3mmおきに細かく縫っていきます。また、連続して細かく縫っていくこともあり、何針縫ったかがキズの長さの指標にはなりません。
裁縫で、袖の寸法直しをした時に、袖を何針縫ったと表現しないのと同じでしょうか。

上の写真は、見えにくいですが、眉毛より細い青色の糸で縫っています。
違いが一目瞭然なのが、わかると思います。
ちなみに写真は、転倒事故で前額と上眼瞼に挫創を負い、近くの外科で縫われたけれども、綺麗に縫い直して欲しいと当院に来院された患者さんです。
ケガをした時に、キズを綺麗に直したいと思うなら、形成外科を標榜しているクリニックを受診するように覚えておくとよいでしょう。
2025.10.27カテゴリー : 院長の独り言 , 脂肪注入
以前、美容手術の見学に1年間くらい来られていた現・自治医科大学形成外科・准教授の素輪善弘先生からお声をかけて頂き別冊PEPARS「美容外科専門医のための基礎知識と標準手技」の[除皺を目的とした顔面への脂肪注入]の項に関わらせて頂きました。



通常PEPARSは厚さ5-6mmくらいの薄い雑紙なのですが、この別冊は厚さ2cm弱もあり雑紙というよりは本のような感じでしっかり仕上がっているのに驚きました。

2025.10.10カテゴリー : 院長の独り言 , しわ・たるみ , レーザー・光治療、スキンケア
首のスキンケア。。。なかなかそこまで手の回らない部分ではあります。
通院施術の顔のスキンケアをされている方は多いですが、首までケアされている方は比較的少ないように思います。首のケアは、自宅での化粧品によるスキンケア止まりで、通院して施術ケアをされている方はごく一部です。
何故なのかと思い何人かに聞いてみました。
すると、意外な返事が返ってきました。
「首の施術があるのを知らなかった」
「施術メニューにないので、できないと思っていた」
「鏡に映っても顔しか見えないので首はあまり気にしていなかった」
当院での情報提供が不充分で、首のスキンケアの認知度が低いため、施術を受けるに至っていないというのが現状だった感じです。
中には「金銭的に顔で精いっぱいで首までする余裕がない」という一般的な意見もありました。
自分でも昔は、首なんて気にしたことなかったですが、最近は首の肌のハリ感、小じわ感で歳がでるなぁと思うようになってきました。
では、首のスキンケアとして何をするかということですが、顔の施術のほとんどを首に応用することができます。
痛みに弱い方であれば、当院で「スキンホワイトニング」「スキンアライブ」と呼んでいるエレクトロポレーションという手法で、美白剤や肌のハリ感をだす液剤を電気的に導入する施術が痛み的にも料金的にも施術を受けやすく長く継続できてよいように思います。

どの施術を受けるにしてもスキンケアというスタンスの中でいうと、老化は日々少しずつ進行するもので、1日で急激に老化することがないように、若返り(老化予防)も1日で急激に若返ることはなく日々のケアが重要です。
これから自分でも定期的に首のスキンケア施術を受けていこうと思っています。
共感できる方は一緒に首のスキンケアを始めませんか(^^)
2025.09.26
蒙古ヒダとは何か??。。。よくわからない方もおられると思います。
蒙古ヒダとは、目の内側に張っている三日月状の皮膚のヒダのことを言います。


蒙古ヒダは、アジア系の方にはよく見かけますが、欧米の方には余り存在しません。

この蒙古ヒダの有る無し、多い少ないが二重の形に大きく影響を及ぼしてきます。
二重の形は、大きく「末広型」と「平行型」に分けることができます。
末広型の二重は、蒙古ヒダのある人にみられる事が多く、蒙古ヒダの内側から二重が始まりだし、始まりは一重っぽいですが、徐々に二重が出現し目尻にいくにしたがい二重になります。徐々に目尻にいくほど広がっていくので末広型と言われます。

一方、平行型の二重は蒙古ヒダの無い、もしくは少ない人に見られるタイプの二重です。蒙古ヒダがなければ目頭側で二重が隠れないので、始まりから二重のラインがあり、目尻まで睫毛の際と平行してラインがみられるので平行型と言われます。

では、蒙古ヒダのある方で、もともと平行型の二重の方はいてるのでしょうか?
見かけはしますが、二重の折れ返りの浅いゆるめの二重のことが多いです。

蒙古ヒダが存在している状態で平行型にするには、蒙古ヒダの内側から二重ができると末広型になるので、蒙古ヒダの外側からラインができるように幅を設定しなければいけません。

蒙古ヒダが多ければ、それだけ広い二重幅を持って来ないとなかなか平行型になってくれません。

二重を希望される方の中で、「アイプチで作っているような平行型の二重にして欲しい」
と言われる方がおられますが、蒙古ヒダが張っていてアイプチで平行型二重を作っている方はたいていが、広すぎず狭すぎずの平行型を上手に作っておられます。
アイプチの場合、ノリで二重の折れ返りを固定するので、蒙古ヒダが張っている方でも平行型にする場合、ノリの塗り幅を目頭側は広目、目尻側が狭めに調節することで、広すぎず狭すぎずの平行型を作れます。そして、ある程度自由な形、幅に二重を調整することができます。(瞼の厚い方は、ノリが剥がれるのでなかなか固定しにくいですが。)しかし、ノリを塗って二重の固定状態を作るので、のりしろを沢山とると下方視では、目を瞑れなかったり、半目状態になって不自然を呈します。
一方、本来の二重、埋没法の二重もそうですが、アイプチとちがい固定状態を作るのではなく、目を開けると、二重のラインがシワ線(wrinkle line)に沿って折れ曲がり二重を作ります。つまり、二重幅を決めれば目を開けると自然とシワ線(wrikle line)に沿って折れまがり二重ができます。二重が自由自在にできるわけではないのです。
それを、無理矢理作ると、二重が2本線にばらけたり、無理やり感のある作りました!というような二重になってしまいます。
なので、蒙古ヒダの多く張っている方は、広めの二重幅を持ってこないと平行型になってくれません。広い二重は、化粧映えはするのですが、すっぴんの時は少しわざとらしさが先行します。
トータルして、求めるものが、二重の形なのか、自然さなのか、化粧した時の華やかさなのか、何を優先するか、よく考えて二重幅を決めるといいと思います。