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院長コラム

院長コラム一覧

2025.11.07カテゴリー : 院長の独り言 , 外傷

キズの長さを「何針縫った」で表現するのは、昔のこと!

キズの長さ、程度を表現するのに、「何針縫った」というようなことを耳にしたことはないでしょうか?

例えば、縫うような怪我をした時に、

A:「何針縫ったの?」

B:「15針も縫った」

A:「ひどい怪我だったんですね」

というような会話をしたり聞いたりしたことはないでしょうか?

昔から、キズの長さ、ケガの程度を表現するのに、「何針縫った」というのを指標にして表現しています。

テレビですら、「交通事故で、○○針縫う大ケガをされた。。。」というようなフレーズで、キズの程度を表現しています。

形成外科では「2針縫った」「3針縫った」は都市伝説です。

写真のように、

太い針糸で、1cm位おきに縫われていれば、何針がキズの長さの目安になるかもしれませんが、形成外科・美容外科では2mm-3mmおきに細かく縫っていきます。また、連続して細かく縫っていくこともあり、何針縫ったかがキズの長さの指標にはなりません。

裁縫で、袖の寸法直しをした時に、袖を何針縫ったと表現しないのと同じでしょうか。

上の写真は、見えにくいですが、眉毛より細い青色の糸で縫っています。

違いが一目瞭然なのが、わかると思います。

ちなみに写真は、転倒事故で前額と上眼瞼に挫創を負い、近くの外科で縫われたけれども、綺麗に縫い直して欲しいと当院に来院された患者さんです。

ケガをした時に、キズを綺麗に直したいと思うなら、形成外科を標榜しているクリニックを受診するように覚えておくとよいでしょう。

 

2025.10.27カテゴリー : 院長の独り言 , 脂肪注入

【脂肪注入】を美容外科の雑紙PEPARS(ペパーズ)に共著で載せて頂きました

以前、美容手術の見学に1年間くらい来られていた現・自治医科大学形成外科・准教授の素輪善弘先生からお声をかけて頂き別冊PEPARS「美容外科専門医のための基礎知識と標準手技」の[除皺を目的とした顔面への脂肪注入]の項に関わらせて頂きました。

PEPARS表紙 美容外科専門医のための基礎知識と標準手技

除皺を目的とした顔面への脂肪注入

PEPARS執筆者一覧

 

通常PEPARSは厚さ5-6mmくらいの薄い雑紙なのですが、この別冊は厚さ2cm弱もあり雑紙というよりは本のような感じでしっかり仕上がっているのに驚きました。

PEPARSタイトル 美容外科専門医のための基礎知識と標準手技

2025.10.10カテゴリー : レーザー・光治療、スキンケア , 院長の独り言 , しわ・たるみ

首のスキンケアしてますか?

首のスキンケア。。。なかなかそこまで手の回らない部分ではあります。

通院施術の顔のスキンケアをされている方は多いですが、首までケアされている方は比較的少ないように思います。首のケアは、自宅での化粧品によるスキンケア止まりで、通院して施術ケアをされている方はごく一部です。

何故なのかと思い何人かに聞いてみました。

すると、意外な返事が返ってきました。

「首の施術があるのを知らなかった」

「施術メニューにないので、できないと思っていた」

「鏡に映っても顔しか見えないので首はあまり気にしていなかった」

当院での情報提供が不充分で、首のスキンケアの認知度が低いため、施術を受けるに至っていないというのが現状だった感じです。

中には「金銭的に顔で精いっぱいで首までする余裕がない」という一般的な意見もありました。

自分でも昔は、首なんて気にしたことなかったですが、最近は首の肌のハリ感、小じわ感で歳がでるなぁと思うようになってきました。

では、首のスキンケアとして何をするかということですが、顔の施術のほとんどを首に応用することができます。

痛みに弱い方であれば、当院で「スキンホワイトニング」「スキンアライブ」と呼んでいるエレクトロポレーションという手法で、美白剤や肌のハリ感をだす液剤を電気的に導入する施術が痛み的にも料金的にも施術を受けやすく長く継続できてよいように思います。

首エレクトロポレーション(美白、肌の張り)

どの施術を受けるにしてもスキンケアというスタンスの中でいうと、老化は日々少しずつ進行するもので、1日で急激に老化することがないように、若返り(老化予防)も1日で急激に若返ることはなく日々のケアが重要です。

これから自分でも定期的に首のスキンケア施術を受けていこうと思っています。

共感できる方は一緒に首のスキンケアを始めませんか(^^)

 

2025.09.26

蒙古ヒダのある人が二重幅を広くしないと平行型にならない理由

蒙古ヒダとは何か??。。。よくわからない方もおられると思います。

蒙古ヒダとは、目の内側に張っている三日月状の皮膚のヒダのことを言います。

蒙古ヒダのある瞼蒙古ヒダ形状

蒙古ヒダは、アジア系の方にはよく見かけますが、欧米の方には余り存在しません。

欧米人平行型二重

この蒙古ヒダの有る無し、多い少ないが二重の形に大きく影響を及ぼしてきます。

二重の形は、大きく「末広型」と「平行型」に分けることができます。

末広型の二重は、蒙古ヒダのある人にみられる事が多く、蒙古ヒダの内側から二重が始まりだし、始まりは一重っぽいですが、徐々に二重が出現し目尻にいくにしたがい二重になります。徐々に目尻にいくほど広がっていくので末広型と言われます。

末広型二重

一方、平行型の二重は蒙古ヒダの無い、もしくは少ない人に見られるタイプの二重です。蒙古ヒダがなければ目頭側で二重が隠れないので、始まりから二重のラインがあり、目尻まで睫毛の際と平行してラインがみられるので平行型と言われます。

欧米人平行型二重

では、蒙古ヒダのある方で、もともと平行型の二重の方はいてるのでしょうか?

見かけはしますが、二重の折れ返りの浅いゆるめの二重のことが多いです。

蒙古ヒダ+平行二重

蒙古ヒダが存在している状態で平行型にするには、蒙古ヒダの内側から二重ができると末広型になるので、蒙古ヒダの外側からラインができるように幅を設定しなければいけません。

蒙古ヒダ&平行型二重

蒙古ヒダが多ければ、それだけ広い二重幅を持って来ないとなかなか平行型になってくれません。

蒙古ヒダ&平行型2

 

二重を希望される方の中で、「アイプチで作っているような平行型の二重にして欲しい」

と言われる方がおられますが、蒙古ヒダが張っていてアイプチで平行型二重を作っている方はたいていが、広すぎず狭すぎずの平行型を上手に作っておられます。

アイプチの場合、ノリで二重の折れ返りを固定するので、蒙古ヒダが張っている方でも平行型にする場合、ノリの塗り幅を目頭側は広目、目尻側が狭めに調節することで、広すぎず狭すぎずの平行型を作れます。そして、ある程度自由な形、幅に二重を調整することができます。(瞼の厚い方は、ノリが剥がれるのでなかなか固定しにくいですが。)しかし、ノリを塗って二重の固定状態を作るので、のりしろを沢山とると下方視では、目を瞑れなかったり、半目状態になって不自然を呈します。

一方、本来の二重、埋没法の二重もそうですが、アイプチとちがい固定状態を作るのではなく、目を開けると、二重のラインがシワ線(wrinkle line)に沿って折れ曲がり二重を作ります。つまり、二重幅を決めれば目を開けると自然とシワ線(wrikle line)に沿って折れまがり二重ができます。二重が自由自在にできるわけではないのです。

それを、無理矢理作ると、二重が2本線にばらけたり、無理やり感のある作りました!というような二重になってしまいます。

なので、蒙古ヒダの多く張っている方は、広めの二重幅を持ってこないと平行型になってくれません。広い二重は、化粧映えはするのですが、すっぴんの時は少しわざとらしさが先行します。

トータルして、求めるものが、二重の形なのか、自然さなのか、化粧した時の華やかさなのか、何を優先するか、よく考えて二重幅を決めるといいと思います。

2025.09.12カテゴリー : 院長の独り言 , レーザー・光治療、スキンケア , ニキビ

肌の綺麗な人とそうでない人!?!?

沢山の方の肌を診ていると思うことがあります。

キメが細かい方、キメが粗い方、オイリーな方、乾燥肌の方、色々おられます。

キメの細かい肌

キメが粗い肌

普段のスキンケア、生活週間も影響してはきますが、肌が綺麗、そうでない等々、元々の持って生まれた肌質に左右される部分が大きいように思っています。

体形、体格でも、もともと背の高い人、低い人、太り体質、痩せ体質等、遺伝的な生まれ持ったものがあるように、肌質も元々、キメが細かい肌質の人、キメが粗めの肌質の人、生まれ持った肌質があります。

身長の差はなかなか自分でコントロールできるものではありませんが、体重は摂取カロリーと消費カロリーを調節することによりある程度コントロール可能です。

若く基礎代謝よい頃は、痩せ体質の方は暴飲暴食しようが、夜中にカロリーの高いものを食べようが、太りません。しかし、年を重ね基礎代謝が落ちると痩せ体質の方でも徐々に太ってくる方がおられます。また太り体質の方は、年齢に限らず暴飲暴食するとその分、たくましい体形になってきます。そして、それが種々の病気の発症のきっかけになってくる事もあります。

肌も同じで、若い頃は日焼けをしても、肌の新陳代謝がよいのでシミにならずも元の肌に戻りますが、繰りかえしの日焼けや年齢を増してからの日焼けはシミに直結していきます。

私も昔は夏に日焼けしても何も気にならなかったですが、最近はゴルフで紫外線にあたっていると、てきめんにシミが増えてきたように思います。やはり年齢には勝てません。。

肌が綺麗な人は、基本肌が綺麗なので、手入れをしなくても若い頃は問題無いかもしれませんが、肌の新陳代謝が落ちてくると、大なり小なりシミ、シワ、たるみが目立ってきます。元々の肌質に甘えず、気になりだす前から、肌活スキンケアを始めるのが理想でしょう。

またそうでない方は、若い頃から、色々肌のトラブルに悩むことが多いと思います。

放置すると肌は荒れ放題になってしまいます。

ニキビもその一つで、若い頃に顔中ニキビができても、そのうち治るだろうと放置。

活溌ニキビの肌

30代になって、ニキビはできないようになったけれども、ニキビ跡といわれる、肌の凹凸、クレーター、毛穴の凹みが顔一面に。。。そうなってしまえば、なかなか何をしてもつるつるお肌にはなりません。

ニキビあとのニキビ瘢痕

診療していても、「跡が残る前に最適なニキビケアをしていればここまではならなかったのに。。」と思うことが多々あります。

顔中にできたニキビは直ぐには治らないけれども、あきらめず気長に一つ一つ予防と改善を心掛けたスキンケアをしていくと徐々にニキビは減っていきます。

(最近、学生さん応援として、ニキビケア施術の学割を始めました)

元々肌が綺麗な方もそうでない方も、体に纏っている肌という生地を綺麗に保っていく

ためには、肌症状が気になりだす前から、もし気になりだしていたら早期から、日々の肌活スキンケアを心掛けていくのが、自分なりの綺麗な肌をキープしていくためには重要なことではないかと思っています。

何のスキンケアをすれば、よいのかわからない方は相談に来てもらえれば、お話しを聞き料金的なことも相談させて頂き、無理の無い範疇でできるスキンケアを提案させて頂きます。