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院長コラム一覧
2015.04.26カテゴリー : 二重
当院こだわりの 二重 埋没法 の話です。
通常の 二重 埋没法 は、皮膚側から結膜側に糸を一端貫通させてから結紮し固定します。
なので、初めは結膜側に1mm~5mm(ひどいものでは1cmほど)糸が露出している状態になっています。そんなことを聞くと、心配になるかもしれませんが、大半は結膜内に埋もれ込み、糸が隠れてしまいます。
しかし、他院で施術した 二重 埋没法 がとれてしまって当院を受診されてくる方をたくさん診ていると、結膜に糸が埋まらず露出したままの方をいくらかの割合で見かけます。

ゴミが入ったような異物感を時に感じるという方もおられれば、全く無症状の方もおられます。
結膜側(まぶたの裏側)に糸が露出していると何が悪いのでしょうか?
まばたきする度に、露出した糸が角膜(黒目の表面)とこすれるために、角膜に傷が付き、視力低下や角膜炎の原因になりかねません。
目は一生、物を見ていくための非常に大切な器官です。もし原因が何であるにしろ目が見えにくくなればどれだけ不自由でしょうか。自分のライフワークである二重の手術がその一因になる可能性があるとすれば非常に残念なことです。
自分がもし手術を受けるとすれば、目にキズをつけることのないように、結膜に糸がでない方法があるならその方法で手術してもらいたいものです。
そういう発想から、当院では、 二重 埋没法 は、結膜を越えて裏側に糸がでないように工夫して、糸を通しています。
細かいことは、説明しても解りにくいのと、企業秘密?(^^)なので触れませんが、結膜側に糸が出ないように、かつ、しっかり固定できるように糸を通すには、なかなかの工夫が要ります。
そして、やってみると作業的にもひと苦労で技術的に熟練を要します。
手間ひまかかりますが、それでも結膜に糸が出ないというメリットは大きいと考え、結膜に糸が出ないことにこだわって、 二重 埋没法 の手術を日夜しています。
2015.04.26カテゴリー : 二重
一般的には、 二重 埋没法をする場合、1点固定、2点固定と言われるように点状に固定されていることがほとんどです。
私のクリニックでは独自の方法で二重をライン状に固定しています。
なぜライン状に固定しているのか?
一言で言えば、生まれつきの元々の 二重 がライン状の構造になっているからです。
元々の 二重 とできるだけ同じ構造を作った方が、 二重 が動きの中で自然に見えやすいのは当然の話です。
厳密に言うと、点固定では目を開けるとき点の部分が入り込んでいきますが、他の部分は何も固定されていないので、 二重 になろうとはしません。つまり点固定されている部分以外は、つられて 二重 になっているだけなのです。目を開ける時に、「固定されている点が入り込んだ後、 二重 のラインができてくる」というようなタイムラグが生じているのをよく見かけます。
元々の 二重 でこんな事は起こりませんね。。。
アイプチやアイテープをする場合も、アイプチ、アイテープを細切れにして部分的に塗ったり貼ったりしてはないですよね。誰に言われることなく自然と全体的に塗ったり貼ったりしていますよね。何故そうするかというと、その方が 二重 のラインが全体的に固定されラインが綺麗に入るからです。 二重 の手術もそれと同じです。

次に糸にかかる負担を考えてみましょう。
糸に負担がかかれば、糸がゆるみやすいのは素人目から見てもわかる話です。
糸がゆるむと 二重 の入り方、折れ返りが弱くなり、 二重 が一重に近づいてきます。いわゆる 二重 が取れてきます。
二重 を取れにくくするにはどうすればよいか。
できるだけ糸に負担がかからないようにしてあげればよい訳です。
例えばですが、かばんを指一本で持つのと手のひらで持つのと、どちらが重たく感じるか考えてみて下さい。
指一本で持った方が重たく感じるはずです。
つまり、一カ所で支えると重さがその部分に集中するので重たく感じ、逆に広い面で支えると重たさが分散され軽く感じます。
二重 埋没法の糸も同じで、点固定ではその点に重さの負担が集中しますが、全体的にライン状に固定すると糸への負担が分散されます。
つまり、ライン状に固定することで糸にかかる負担を軽減することができ、 二重 を取れにくくすることができると言えるわけです。
以上のようなことが、当院で 二重 埋没法を行う際、 二重 をライン状に固定することにこだわる理由です。